理化学研究所 平山 秀樹、前田 哲利、藤川 紗知恵、豊田 史朗、金澤 裕也
埼玉大学 鎌田 憲彦
パナソニック 椿 健治,阪井 淳、高野 隆好、美濃 卓哉、野口 憲路
1.はじめに
AlGaN 深紫外LED(deep-UV(DUV)-LED)は殺菌への応用が可能であり、今後の幅広い市場展開が期待されている。DUV-LED の効率は最近5〜10 % 程度に達し、殺菌用途として実用化がいよいよ可能になってきた。これまでDUV-LED の発光効率は、青色LED などに比べ非常に低いことが問題であったが、AlN 結晶の高品質化による発光効率の向上や電子注入効率の向上などの技術開発を経て、高効率化が可能になってきた。また、本稿で述べるように、最後に問題となっている光取出し効率に関しても解決しつつある。光取出しに関して遜色ない構造が実現すれば、今後、DUVLEDの効率は青色LED の効率に追従し、数十%のオーダーに向上させることが可能である。本稿では、DUV-LED のこれまでの開発の経緯と今後の展望を述べ、さらに、理研とパナソニックで共同開発に成功した殺菌用DUV-LED モジュールの市販品に関しても紹介する。
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